講座ではプロ級でしかやりませんが、ハーモニクスという技法があります。
これはネイタルのチャートをある一定の数でかけていくもので、例えば35歳ならネイタルチャートのそれぞれのサインの絶対度数に35をかけて、それをまた12サインに戻して…ということをやっていきます。
簡単なやり方としては、既にあるアスペクトの差を35なら35でかける方がやりやすいですね。この辺は講座でやります。
ハーモニクス、年齢だけでなくてもその日、その時で出すことも出来ます。
ハーモニクスではコンジャンクションのことを「発芽」とも言います。コンジャンクションと呼んでももちろん差し支えありません。ハーモニクスにおいては発芽を特に重視するのですが、だからと言って他のアスペクトを見なくて良い、ということにはなりません。しかもマンデン占星術と同じでハードなアスペクトほどよく観察します。当然、ハーモニクス上でもTスクエアやグランドクロスになることはありますが、複合アスペクトもよく見ておく必要があります。グランドトラインが出来ていれば、女性の場合は結婚の前兆だ、という見解もありますが必ずしもそうではありません。確かに太陽が入っている複合アスペクト、特にグランドトラインの場合は社
会的に立場が変わったり、ステータスが変わるということはありますがそれが結婚かどうかは分かりません。独立して「社長」という立場になるかもしれないし、出産して「お母さん」という立場になることもありますから、一概に言えないのはどの読み方でも同じです。
ハーモニクスには読み方が色々ありますが、ハウスは読まない(読めない)ので、どのハウスで起こるのかはネイタルチャートと重ねて見てみる必要があります。これはスターゲイザーでは可能ですが、他の主なチャート作成サイトでは出来ないようでした。スターゲイザーは本当に何でも出来る、万能に近いソフトだと思います。
ハーモニクス自体はあまりメジャーな占術ではありませんが、一定の信頼はあると感じます。強烈なハーモニクスを持つ人は、やはり本人の中での熱意や欲求、それを叶えるための準備がそろう人だし、年齢で見た時のハーモニクスに特徴的な何かがあるときにはそれもある事象を象徴していたり、お知らせしていることが多くあります。
ハーモニクスは内的な変化を表すものであって、外的な影響を表すものではありません。でも、その時トランジットも何かしらの暗示があって、それで本人の中に変化をもたらすことが多いように思います。外からの影響の場合は「やらされた」感が強くなるのですが、内的な変化であれば自分が突き動かされるような、どうしようもない湧き上がってくるものを感じることが多いので自分の欲求としてとらえることが出来ます。
人間の欲求とは、天体に持たされているものだと思います。しかしそれを自分事としてとらえるのか、他人事としてとらえるのかで自分の人生を楽しく出来たり、有意義なものに出来たりする差を作り出すことになるのではないかと考えています。
人生は短いようで長い。
その間に目的地が変わっても、それも天体の導く道であり、それをある宗教では「神の思し召し」と言うのかもしれませんね。
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