【ドラッグフルコース】で逮捕された女性のホロスコープ

裁判傍聴記録
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ドラッグフルコース!?

となった人も多いと思うが、本当にドラッグフルコースだった。

罪状は大麻取締法違反、麻薬取締法違反、覚醒剤取締法違反なのだが押収されたものの量がすごかった。何でそんなに必要だったのか?死にたいのか?と思うほどに量が多い。

通常、このような押収物がある場合は検察官が被告人に対して「これはあなたの物で間違いありませんか」と確認をする。そしてその後で「これはもういりませんね?」と所有権の放棄を促すのだが、その場合には検察官が証言台に立っている被告人のところへ行って、物を見せながら確認をするのが常である。が、この日は違った。

妙な長机があってそこに風呂敷がかぶせてあるからなんだろうなとは思っていた。しかし今は通常じゃない世の中なので、何か理由があるのだろうかなどとテキトーなことを考えていたのだが、その長机の風呂敷を取ったらそこにずらっとならんだのが押収物だったのである。その量、本気で全部使ったら廃人に…いや、覚醒剤など廃人にするためのものではあるが、意識があるだけ、みたいな状態にしてしまうのでは?と思うほどの量である。

大麻片はもちろん、それを固めて錠剤にしたもの、粉末にしたもの、抽出して液体にしたものと大麻だけでも形状が色々。その上いわゆるMDMAやLSDなどのキツめの覚醒剤にコカイン、これも粉末から液体から色々な形状で、こんなこと言ったら怒られそうだが店でも開くのかと思うレベル。これらのものを目の前のかわいらしい女性が一人で部屋に隠し持っていたのかと思うとぞっとする。世も末である。

事件概要

4,5年前に初めてMDMAを使って以来、2年前から本格的に使用し始めた被告人。錦糸町のキャバクラで働いていたそうだが、その中で売人と出会って面白半分、興味本位で使うようになってからどっぷりと浸かってしまったようである。

捕まったのは自宅だそうだが、恐らくこれは売人が捕まったことによるいわゆる芋づる式の捜査ではないかと思う。この辺のことはもちろん別件なので裁判では言われないのだが。

 

逮捕のタイミング

錦糸町で働いていた割にはなぜか住所は新宿だったらしいが、その新宿の自宅で逮捕された。その時にはどうしたか知らないが後日供述で見つかったもの以外にも薬物を所持していることを本人が言ったのでまた自宅を捜査したところ、冒頭に言った大量のドラッグが発見、押収された。

逮捕されたタイミングのトランジットと本人の軸を見てみると

太陽/天王星=火星

太陽/ドラゴンヘッド=土星

太陽/冥王星=土星

太陽/水星=天王星

水星/火星=海王星

金星/海王星=天王星

金星/火星=火星

火星/ドラゴンヘッド=木星

火星/木星=海王星

火星/冥王星=木星

 

これらのことを見ると、この人にとっての大きなものはおそらく太陽/冥王星=土星の接触だろうが、もしかしてこの人、非常に孤独感を強めていたのではないか、という気もする。他のミッドポイントの軸を見るとそのような感じがどうしてもするのだ。だからと言って薬物を所持する理由にはならないが、お金を使って一瞬でも売人と話したり接触をすることが、この人の唯一の癒しとなっていたのなら皮肉な話だ。そんなんならホストにでも言った方がマシである。

そしてやはり詰めの甘さもミッドポイントには出ている。もしかすると当時誰かにばらされたのではというのもミッドポイントに表れているし、そうだとすると売人経由というのが一番妥当だろうということで「芋づる式では」と書いたのだ。

 

本人の星

土星がノーアスなのがまずは目につく。

水星はアウトオブバウンズ。なるほどキャバ嬢には向いているだろう。そんな大量の薬物を買うなら相当な稼ぎがないと無理なはずだし、その上この人は太陽とベスタが重なっているから、恐らくは真面目によく働いたのではないかと思う。よく働くかどうかと薬物に手を出すかどうかは関係ない。大体真面目に働いている人の方が今までの傍聴では多かった。

ただ、こんなにたくさんの薬物に手を出していた割には、海王星は土星とのスクエアのみで、海王星=覚醒剤という図式が本当なのかどうか、いささか疑問にもなる。

土星とのスクエアはこの学年なら大体の人が同じアスペクトを持っているだろうからとりわけこの人だけが、ということでもない。

ここまでくるともはや使用目的だけに収まらず、コレクションになっていたのではないかとさえ思うのだが、何しろ出生時間が分からないので何とも言えない。どこにアングルが重なるかが不明なのだ。

証人として彼女の父親が出廷していたが、やはり彼女にとってのキーパーソンは父親なのだろう問うことだけはよく分かった。しかもこの父親が同じ相手と二度結婚しているというのである。そして父親が話しているのを聞いていたが、割と変わっている人のように感じる。会社を興して自分でやっているらしいからそれぐらい変わっている方がいいのだろうけども、娘からするとどうだろうか、という気もしないでもない。しかしこの父親を見て育ったからこそ真面目に働いてきたのだろうな、とも思う。

その真面目さは、保釈中に秘書検定を受けて資格を取得した、というエピソードにも出ている。キャバ嬢しかやっていない人が秘書検定はなじみのないものだし、難儀したのではないかと思う。世間の痛い目線を背中に感じつつもコネとは言え父親の会社で雑用をしているというから、水星のアウトオブバウンズを生かせることがあれば、と願う。

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