蠍座は牡牛座の対極にあります。
「奪う」サインなんて言われることもありますが、それはなぜなのでしょうか?
蠍座のハウスは8ハウスです。
8ハウスの項では「ジャイアン的精神はどうなの?」という話をしましたが、「奪う」という言葉が使われるのはそういうことが原因なのかもしれません。
さて、蠍座はどんなサインなのかというと、運命を信じて誰かと融合する性質があります。
融合するのですから、そこに「相手の」も「自分の」もありません。
境界線をなくすことを求めているのです。
でも魚座と違うのは、境界線があると理解はしていて、だからこそそれがない状態を渇望するという点。魚座はもともと境界線がほとんどないので、まったく蠍座の概念とは違うのですね。
さて、境界線がないお金と言えば、やはり税金でしょう。
例えば道を作るのには税金が投入されますが、1000万円納税した人でも、1万円も納税していない人でも、道は通ります。受ける恩恵は同じ。でも、出すものは違います。
道にしてしまえば、その道のどの部分を誰が払った税金で作ったかなんて分かりません。これこそが、蠍座が求めることなのです。
これを人にも求めたがってしまうとちょっとアイツがめついな、みたいなことになるわけですが、そもそもお金は天下の巡りものというぐらいですから、私の、誰の、と分ける必要が本当にあるのかどうか?ということは一度考えなければならないかもしれませんね。
しょっちゅうメディアでぶったたかれてますが、前澤さんはこの考え方が実はあって(無意識でしょうけど)、だから何もなくても急にお金ばらまいたりするんですね。
たぶん、自分だけで持ってても仕方ないことが分かったのでしょう。
他にも、名だたるセレブたちは何かと基金を立ち上げたり学校や病院を作ったりします。お金を持っていないと出来ないことではありますが、これこそがお金を持っている人の正しい行動とも言えます。
蠍座は奪うだけではなく(本当は奪ってもいないのですが)、与えることもしているんですね。でも、与えるという意識はありません。なぜなら同化したいから。やりもらいの表現が出ているうちは、それは本当の愛情ではない、と考えるのが蠍座です。
ということで蠍座がお金に関するサインだという理論がお分かりいただけたでしょうか?
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