何の参考にもならなかった本

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占星術師の門馬寛明氏の本を買ってみた。

ずいぶんと古い本なので出てくる登場人物が美空ひばり他、今も存命の人が少ないうえに知らない芸能人ばかりで閉口したのだが、それよりなにより星座自体に関する解釈がずいぶんと偏っていた。

なぜこの本を買ったのかと言うと、同じように偏った考えの人をTwitterで見かけて、その人が師と仰ぐ人だからどういう考え方でどういう教え方をしていたのか、ということに興味を持ち、且つ勉強になる部分があるかも、と思ったんである。

その偏った考えというのは曰く

 

占星術で、アーティストの作風や衣服の好み、異性の好みまですべて「星座分析」に還元して決めつけてしまう占い師が山のようにいますが、それは原理原則を無視した人権侵害です。

大事なのは「性格」ではなくて「運」「経験しそうなカルマ」だけを見つめることです。それが占星術の大前提です。

 

なぜ占星術に「個人の好みやセンス、性格を持ち込むべきでないのか」は、占星術の前提が「あくまで”起こりそうな出来事”を描写する」だからです。

例えば池袋の高齢者運転死傷事件。

被害者の母子は性格が割る方から、センスが悪かったからあんな目に遭ったのですか???

 

占星術の絶対前提

『占星術とは、あくまで事件事故、”起こりそうなこと”を描写するためのものであり、個人の性格や好みにまで立ち入ってはならない』

これが原理で、全員が守るべき占星術のルールです。

 

 

誰も池袋の被害者の性格やセンスが悪いなど思っていないし言ってもいないと思う。

そして、そうではなく、どうしてあの時にあんな事故に縁してしまったのかということに思いを寄せる占星術師が多いだろう。私は同時に加害者の方にも興味があり、なぜあんなことになったのか、どうしてその時に出かけたのかということも気になる。

好みやセンスは行動につながり、その行動が結果をもたらす。それが「起こりそうな事故」の暗示に基づくものであり、結局好みやセンスを考えなければこの結論にまで達することは出来ないと考えているのだが、それが「人権侵害」と批判されなければならないほどの悪しきことだろうか?

これらの考え方は非常に偏ったものであると思うし、学術的ではあるかもしれないが心の部分をないがしろにして占いは成立しないと考えるので、「そう考える可能性はある」「こういう人を好きになる可能性がある」という、可能性に言及することは大いに意味があると思っている。

そして、このような考え方を教えた人はどういう哲学を持っているのかと不思議に思ったので、手っ取り早く一番核心に近づける本を選んだのだが…

 

まぁ、ずいぶんと古い本なので貸し出すのも気が引けるが、中身を知るとますます貸し出すのには気が引ける。

何しろ12星座別に性器の形状にまで言及しているんである。こっちこそ「人権侵害」では?と思うのだが。そしてどうやって調べたのか…医者であるならば分かるがそうでもなさそうだし、一体どういう了見でこんなことまで書いているのか一向理解できない。

そしてそんなものは合っているのかどうかの検証も出来ないから(異性のは出来ても同性のは無理であろう)、書いてどれだけの有用性があるのか…

案の定仕事のところには、よくあるMCによる天職で言われやすいことを書いてあった。転職したいと思うならこういう場合はおすすめ、そうでないなら待ちなさい、など。

ただこれがいわゆる「星占い」のもとになったようなので、そういう意味では時代背景を考えても革新的であったと言える。

 

 

この性器の云々に関してはどうしてもこの動画がチラついたのであった…

 

 

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