サブウェイの会社はなぜ破産したか

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サブウェイなどの経営で知られるエージー・コーポレーションが破産開始決定を受けたという。

個人的にサブウェイは大変好きな店で、何しろ野菜の高騰しているときにありがたいお店だと思ってよく利用していた。

健康にいいことをしている気分を味わえるのと、メニューが多くて選ぶ楽しみもあるのと、そしてクッキーなども置いているという多少のジャンクさと、更に言うなら店員さんと割とコミュニケーションを取らざるを得ないシステムなので、孤独から逃れたい気分の時にはいい場所だったのである。

 

さて、この会社のホロスコープを読んでみた。

まずお金が…

どんぶり勘定というか、財布のひもが緩いというか、とにかく経営をするには向いていないと言える。

それから広げようとして散々店舗数を広げたようだが、これがまずかったのかもしれない。勢いに乗っているときはいいのだが、そうでなくなった途端に今回のように破産したり、そこまでいかなくともかなり縮小せざるを得なくなったりする。そしてこの縮小は何年も前から言われていたことだが、そこで締めるべき財布の紐を締める手段が分からずにそのまま放置していた結果、このようなことになってしまったのだろうと推測できる。

もちろん何も手段を講じなかったとまでは言わないが、しかし株主からすれば「一体あの会社は何をやっているんだ」とやきもきしたに違いない。

そうやって一番の味方である株主をやきもきさせてしまっては、破産という道に転がり落ちていくのもうなずける。

 

しかしそうは言っても、必ず破産するような星の配置でもない。

何故破産するような事態にまで陥ってしまったのか。

ひとえに、合わないことをやったから、である。

例えば他の破産した会社などを見てみても、会社本来の性質、エネルギーを使いこなせずにちぐはぐな方向へ努力していたり、会社を打ち出したりしていることがほとんどである。

恐らくこの会社の主軸であるサブウェイは、健康志向の女性をターゲットにしたのであろうが、そもそもそういう人を呼び寄せるようなタイプではないのだ。

ではどうすればよかったのかというと、人と被るのはイヤというようなタイプをターゲットにするとか、或いはお金を使うのは構わないからもっとラグジュアリーな気分にさせてくれる場所を提供するとか、或いは短期間でのキャンペーンを次々に打ち出すとか、そういうことをやっていれば会社としても方向性が今とは全く違っていて、かなりの集客を見込めたのではないかと思う。

 

結局ビジネスというのは、いかに自分の会社と似た人を呼び寄せるかにかかっている。

そうだよねー、という共感がなければビジネスは成功しない。

或いは、更にその少し先を行って、顧客にとってはぼんやりと抽象的でしかなかった希望を、現実に目の前に出してあげれば、「こんなことがサービスとしてそんざいするのか」という驚きとともに歓迎される。

 

この会社に限って言えば、健康志向などという誰もが「善」とすることをそのままやっていてはこうなるのは明白であった。

その健康志向は本当なのか?

健康になるのに本当に野菜が大事なのか?

逆に健康になってどんなメリットがあるのか?そこにデメリットはないのか?

常識を疑うべきだっただろうと思う。

健康でありたいというのは誰もが願うことだが、しかし、その時のブームに乗ったように健康を押し出すだけではビジネスとしては考えが甘いと言わざるを得ない。

そう考えるとあのオーブンポテトなどはこの時のブームとしては画期的なものだった。しかしそれだけであった。もっと革新的なものを次々にリリースする体力がなければ、やはりこうなるのは時間の問題だっただろう。

一番残念なのは、「健康」ということにとらわれて、本来この会社が得意だったはずの「楽しいこと」を提案する機会があまりに少なかったことだろう。

食をエンターテインメントとしてとらえたり、健康とはかけ離れたものを出したり、そういう努力も必要だったのではないか。

 

しかし過ぎたことは仕方ないから、是非また復活してその時にはこの会社がこの会社らしくサービスを打ち出してくれることを祈りたい。

 

余談だが…

この会社のトップページには社長の写真が掲載されていたのだが、このパワーストーンがまた本人に全然合っていないのだ。

組んで差し上げたい…

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