【クレプトマニア】の男性の星

裁判傍聴記録
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初めて聞いた言葉だが、クレプトマニアとは利益獲得を目的としない、窃盗行為自体に意味を見出す精神疾患だそう。

いろんな精神疾患があるものだなと思いつつ…

 

事件概要

事件は秋葉原で起こった。私の住んでいる近くではないか…と思っていたら本当に近所で行われていた。

フィギュアを万引きしたとして店員に通報され、そのまま逮捕。

前科3犯でいずれも窃盗。

本人は職業はデイトレーダーだと言っているが、年収は200万円ほどという。普通にその辺でバイトした方がよっぽど稼げそうである。大体この事件の内容もよく分からないところが多い。万引きは認めているものの、前科の時点まではクレプトマニアということになっていたが、今回は万引きしたそのフィギュアをどこかへ転売する目的だったという。するとクレプトマニアということにはならないのだが、この人の自宅にはかなり多くのフィギュアがあったという。それらはほとんどが盗品で、ゆくゆくは売りに出すことになっていたらしいのだが、本人曰く本人がそのようにしようと考えたのではなく、誰かの指図なのだという。

検察も熱くなって「どういうことですか」「誰ですか」と質問を繰り返していたが、法廷は取調室ではないから途中で裁判官にさえぎられていた。

 

事件時のミッドポイント

事件の時間まで言ってくれたのだがその時に本人の軸に接触していた天体は以下の通り。

・金星/土星=海王星、土星、火星

・水星/金星=天王星

・火星/木星=金星

 

ほか、この時のバーテックスが接触する軸が3つほど。

 

ミッドポイントの意味

バーテックスが接触する軸自体は、どれも軽薄で自分の利益を追求するものであった。

だから本当に売りに出そうとして盗んだことは間違いなさそうである。しかもその犯行にかかった時間はほんの数分で防犯カメラを見たところ迷いはほとんどなさそうに見えたということもあるが、これもバーテックスが接触している軸の通りであった。

他の軸も大体、この人がいかに盗みを働くにあたって自分の情念が関係ないかを示すものばかりであった。窃盗にもお金はないがそれがどうしても欲しくて、というパターンと、あるいは明らかな利益目的で仕入れをゼロにして儲け100%にしたい場合と、窃盗自体が目的の場合とあるだろうと思うのだが、物自体に執着や愛着があるわけではないのは明白な軸であった。

そして性急な感じも非常によく出ているから、そのスリルを味わいたくてという彼の言い分は確かにそうなのだろうと思う。しかし本当にそれだけなのかどうかは星からは分からない。ただ金星が妙に目立つな、というだけである。

 

本人の星

太陽と冥王星、太陽とパラスがスクエア。

太陽と海王星、太陽とベスタがクインカンクス。

月の位置が分からないが、もしかするとトールハンマー持ちの可能性。しかもブーメランになっていてその天体は木星。

トールハンマー持ちの人は何かと批判精神が高いか、あるいは批判される立場に自ら躍り出るか…という印象があるが、もしかするとこの人は後者なのかもな…と思ったり。

本来火星と木星のオポジションがあるから社会的に成功しやすいとされるが、しかも太陽と冥王星のスクエアもあるから尚更その気が強い人なのだが、どこで何を間違えたのか。

婚姻歴があって息子が一人いるらしいが、以前の判決が出た時に離婚になったそう。息子とは頻繁に連絡を取っていると供述していたが、これもどうも怪しい。一人が寂しい、関係性をうまく保つことが出来ない太陽パラススクエアの影響か。

太陽と土星はきっちりオポジションだから本来は自制心が効く人のはずなのだが、そのストレスからこういう精神疾患を得てしまった可能性もある。

離婚のころ、ちょうど本人の太陽/火星の軸にトランジットの天王星が直接接触していたから、この頃は本当につらかっただろうと思う。もちろん罪を犯す本人が悪いのは言うまでもないが、どっちを向いてもつらい事しかないという状況だっただろうから、ここから常態化した可能性もある。

海王星とベスタがコンジャンクションした状態で太陽にクインカンクスになっているなら現実的に生きていくのは難しいから誰かがそばにいなければ生活力が落ちていく一方のように思うし、本人の供述が正しいのならだからこそ入れ知恵をしてくる人物が入り込めたのかもしれないし、供述が妄言であったとしてもそういう願望があるのだろうことが分かる配置。

いずれにしても既に年金受給していてもおかしくない年齢だから(1956年生まれ)、それだけが救いだったと考えるべきか。

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