今日行った裁判の傍聴では、2回目の覚醒剤取締法違反の被告人だった。
妙にこざっぱりした人だなと思ったら会社経営をしているとのことで、なるほど保釈もされているし、身ぎれいにしているところからも高収入を得ている人なのだろうということが分かった。それでこの人のチャートを見てみた。
月、水星、金星、天王星がアウトオブバウンズ(以下OOB)している。
では、実際にこの人の言動がどうであったかということを見ていきたい。
裁判ではまず、検察側によって起訴状が朗読され、それに関して間違っているところはないか被告人に尋ねる。大体の場合はそこで「間違いありません」となるわけだが、たまに「いや、そういう認識はなくて…」という人もいる。これは権利だから言っても良い。
ただ、この被告人はこれが長かった。
例えば暴行や傷害の場合は「そこは殴ってない」「そんな力の強さではない」という、本当に起訴状にあることに基づいて認否を述べるのだが、この場合は覚醒剤を使用していたことは事実であるかどうかを問うものである。にもかかわらず、この被告人は「記憶にないです。でも尿検査して陽性だったんならそれに関して争うつもりはないんですけど。正直会社の経営状態が良くて調子に乗っていた部分もあって、統合失調症になって…で、医者からはお酒飲んじゃダメって言われてるんですけど、でもこの日は飲んじゃったんです。で、気がついたら逮捕されているような状況で…だから尿検査で陽性だったならそうなのかもしれないけど、覚醒剤を使用したというつもりはないし、記憶にもないです(以下省略)」と、結局認めるんだかどうなんだか分からない、統合失調症など(この場では)どうでも良いことをつらつらと述べるのでしまいには裁判官が「まぁ細かいことは後で聞きますから」と諫める始末であった。
こういうことが起こりやすいのは月のOOBの人である。
もちろん全員がそうというわけではないのだが、何しろ月が「規格外」なわけだから、自分を保護しようと躍起になる。そして、聞かれてもいないことまで喋るのはよくある話である。
月のOOBといえば元NEWSの手越祐也氏が(私の中では)記憶に新しいのだが、彼は蠍座の割に聞かれてもいないことをベラベラとしゃべる傾向にある。
でもそれは、自分を守ろうと必死な時なのだ。
月は自分を保護するためにある天体だから、それが叶えられそうにないと分かると途端に暴走しだす。通常はそういうことはないのだが、OOBの人の場合は別だ。そういうところが「規格外」なのである。
この日の審判は短時間で終わってしまったので被告人の発言を聞くことはほとんどなかった。それでもこれだけしゃべる人というのは珍しい。
ただ、OOBしている天体が多い人はやはりこの人のように会社を経営するとか、自分で事業をやる方が良いことだけはよく分かる。彼は無意識にだろうが、そういう星の力をうまく使っていたのだ。何しろ住居も西新宿のタワーマンションの27階で、分かりやすく「成功している」と言うことが出来る。
前回の逮捕時は大麻だったらしいが、いずれにしてもまだ執行猶予中の身である。そりゃ奥さんにも逃げられるわな、と思う(いつの時点かは分からないが、この離婚もきっかけの一つとなって統合失調症になったらしい)。
尚、月のOOBは黄経で見る場合同様、時間によっては成立しない場合があることを付け加えたい。彼の場合は16時以降に生まれていればOOBは成立しない。
とは言えやはり、見た目や言動から考えても、水星や金星だけのOOBとは考えにくい。金星のOOBは彼の場合は見た目に出ていて、水星のOOBはあちこちに話が飛ぶところに出ていた(水星星座は射手座)。ただ一貫して「言い訳くさい」というところはあったので、これはやはり月のOOBと考えて間違いないのではと、自分の経験上感じた。
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